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●決算特別委員会−西の原ゆま議員(2023年10月5日)
◆西の原ゆま 委員 おはようございます。共産党の西の原です。よろしくお願いします。
初任者、若手教員について質問します。
足立区の小・中学校の新規採用の教員は23区の中でも一番多いといわれています。私も足立区で採用されましたが、当時働いていた私から見ても、新規採用の先生は多いように感じました。
令和5年度の新規採用の教員は何名ですか。
◎教育指導課長 新規採用教員は151名です。
◆西の原ゆま 委員 新規採用教員が多いとされている世田谷区120名、江戸川区144名、練馬区137名と比べると、ありましたように、足立区の教員は151名と今年度に関しても一番多いという状況です。
新規採用1年目が最も大変といわれているのは、初年度から小学校の学級担任となり、子どもたちの前に立って毎時間授業をするという点でも、何十人の子どもたちをまとめる学級運営の点でも、ほかの教師と変わらない仕事を4月から取り組まなければいけないことです。幾ら学生のときに教育実習で教師のまねごとをしても、実際の学校現場は比べものにならないぐらい大変な仕事であります。そんな中、先輩の先生から、あなたの力量が足りないからと叱責されれば、それが根拠のない指摘であっても、全ては私の無能さという自己否定や無能、無力感に追い込まれる方もいます。更に教師という性格についても、授業研究が大事なだけでなく、そのときその場の学習者の反応に常に気を配って予定変更もアドリブで進めることもあります。その消耗の積み重ねがバーンアウト、燃え尽き症候群、教師の職業病といわれる傾向を仕事柄持っています。このように新規採用の先生が直面する2つの大変さを足立区はどのように認識していますか。
◎教育指導課長 おっしゃるとおり、初任者、特に若手の教員が学級担任をすることは非常に苦労が多いと考えております。学級指導だけではなく、学習指導も含めて支えていきたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 教師の病気休職と精神性疾患の増加が社会問題になっています。今年度の足立区における病気休職の教員数は何名ですか。
◎教育指導課長 小学校・中学校合わせて34名です。
◆西の原ゆま 委員 その中で精神性疾患による病気休職は何名ですか。
◎教育指導課長 今挙げた数字の中で、精神疾患といわれるものが8割方占めていると考えております。
◆西の原ゆま 委員 病気休職が47名、そのうち34名が精神性の疾患を患っている、つまり病気休職の7割が精神疾患ということで分かりました。そして、小学校教員の1年目から5年目の勤続年数の方が10名と一番多いということも分かりました。全国では、病気休職の50%が精神性疾患であるという統計がございます。持ち前の持病があって、悪化によって病気休職される方もいますが、足立区は教職員に対してメンタル面の支援などは行っているのでしょうか。
◎教育指導課長 まず、精神疾患であるという診断名を受けた方々に対しては、病院を紹介したりとか、あとは都の窓口で手続を行ってもらっているところです。それ以外の、例えば学級経営とかで困っているような場合には、指導主事等が学校に行きまして話を聞くなど、今取組を行っているところです。
◆西の原ゆま 委員 ある教員は鬱になっていても、仕事に忙殺されていて、事の重大さに気が付けず、ベッドから1歩も動けなくなって学校を休んでしまって復帰できずに、病院を受診したら精神性疾患だったという事例もあります。また、毎朝起きるときに、涙がぽろぽろと流れてしまうと打ち明けてくれた教員もいました。
公益社団法人の東京都教職員互助会三楽病院は、都の教職員がお世話になっています。しかし、精神の神経科は東京都公立学校の職域専門の診療科でありますが、教職員の多くが受診されているので、予約がいっぱいで受診ができないと働いていた当時は聞いています。相談したいときに、支えが職場又は職場外にあるか、ないかで大きく違うと思います。職場で受けた管理職から又は先輩同僚からの叱責が実は不合理なものだと気付いて、自責から解放されることもありますが、相談窓口は教育指導課しかないように思うんですけれども、いかがですか。
◎教育指導課長 まずは教員のメンタル状態などについては、校長、副校長、それから養護教諭等が見るようにしています。また、SCもそこに入ってまいります。それ以外に指導課の方でも窓口をしておりますけれども、東京都にもメンタルケアの窓口がありますので、そこを随時紹介しているところです。
◎学校支援課長 学校支援課にも保健師を配置していまして、適時相談に乗るような体制を取っております。
◆西の原ゆま 委員 精神疾患になる前に、やっぱりヘルプが出せる、相談できる体制づくりの強化を是非お願いします。
次に移ります。
非常勤講師の残業代について。
最近のニュースでは、名古屋市の教育委員会が、名古屋市の中学校の非常勤講師に残業手当の支払いすると決めました。これまで公立学校の教員は教職給与特別法、給特法で例外扱いされてきたため、月給の4%を一律に支給する教職員調整額と引換えに残業代は出ませんでしたが、一方で、同じ教職員でも、時間契約で働く非常勤講師には労働基準法が適用されます。実際に名古屋市教育委員会で認められた残業時間は、授業の教材作り、生徒からの相談に基づく生徒指導が含まれます。足立区も非常勤の先生たちに支えられています。非常勤の先生、足立の会計任用職員の先生たちに残業が発生したら残業代を出すべきですが、どうですか。
◎学校支援課長 特別の非常勤講師等は東京都の会計年度任用職員なんですが、都の給与規程に基づいて支給されていますが、今残業代は出ないような状況と確認しております。
◆西の原ゆま 委員 足立区の会計任用職員の中には、スクールアシスタントやスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、部活動指導員や教科指導専門員の先生もいらっしゃいます。その方がもし残業していたら残業代を出すべきですが、どうですか。
◎教育相談課長 今挙げられた中の区のスクールカウンセラーにつきましては、残業が発生したときは残業代は出しております。
◆西の原ゆま 委員 当時、私も研究授業があるときは夜遅くまで教科指導専門員の先生が付き添って指導案を見てくださり、とても助かりました。担当教科以外の道徳や生活指導についてもアドバイスをいただき、いつも笑顔で励ましてくれました。その時間も残業だったと考えますが、足立区の会計年度職員なので残業代を出すべきと思いますが、いかがですか。
◎教育政策課長 教科指導専門員については、基本的な勤務時間の中で指導するようにしております。それは教員にとっても勤務時間というものがありますので、そこへの配慮ということではございますけれども、今後その現場の声も聞きながら、必要性については判断していきたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 私も教科指導専門員の先生に本当にお世話になったときに、夜8時とか、本当に遅くまで指導案を見ていただいて、本当に助けられて、自分の力だけでなくて、その先生があったからこそ教員を続けられたということもあるので、残業が出たら残業代を支払っていただきたいと思います。
次に移ります。
足立区も、非常勤の先生たちの実態を把握して、残業代が支払われていない現状があれば改善すべきだと思いますが、会計年度任用職員なら残業代が出ることを学校にも周知したらいかがですか。
◎学校支援課長 東京都の職員については今出ない状況ですが、その辺は東京都に事情等も確認してみたいと思います。
◆西の原ゆま 委員 足立区の会計年度任用職員に関してはいかがですか。
◎教育政策課長 先ほどとも重なりますけれども、足立区の会計年度任用職員が残業する必要性、そのあたりは精査しながら、今後検討していきたいと思います。
◎教育長 すみません、現場の実態もそうですけれども、その周知についても検討させていただきます。
◆西の原ゆま 委員 是非よろしくお願いします。
次に、奨学金について質問します。
一般質問で、成績要件の緩和と拡充を求めましたが、ここで西綾瀬在住の方から寄せられた声を紹介します。
来年度より大学へ進学する予定です。学費が足りません。大学の学費を無償にしてほしい、あるいは奨学金の充実、拡充をしてほしい。足立区の奨学金は話題になりましたが、一部の人しか受けれない奨学金でなく、学びたい人に寄り添う奨学金をつくってくれないかというものです。
奨学金の充実と拡充を要望する区民の声にどう向き合いますか。
◎学務課長 成績要件につきましては、4.0が厳し過ぎるということで、こちらも課題は認識しているところでございます。これにつきましては、さきの答弁がありましたけれども、給付額が高額なため、全額給付というところではやはり厳しい基準を設定せざるを得ないところですけれども、ほかの方法がないかというところも含めまして、今後検討してまいりたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 全額給付と言わずとも、自宅生であれば月4万円、自宅外生であれば月8万円のように、金額を設定し、幅広く利用するようにすれば、経済的理由で進学を諦める学生を1人でも多く救済できると思いますが、そのような考えはありますか。
◎学務課長 拡充、充実につきましても、今後奨学金の育英資金検討委員会がございますので、こちらで検討してまいりたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 毎月数万円の奨学金によって助かる学生も多くいると考えます。返さなくていい奨学金の種類の拡充も求め、次に移ります。
本会議において、育英資金の返済支援制度で、現在返している人、社会人にも対象を広げることを検討したいとおっしゃられておりましたが、その辺はどうお考えですか。
◎学務課長 社会人につきましても、今返済中でお困りの方の支援は何かできないかというところ、やはり育英資金の検討委員会の中で今後検討してまいりたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 足立区育英資金の返済中の方に返済助成をすることでこれからも足立区に住み続けてもらう、これが定住促進策にもなると思います。足立区の育英資金と日本学生支援機構の奨学金を現在返済している方にも対象にすることを求めます。
文教委員会では、足立区に住む保育士や看護師のための定着支援をしていきたいとおっしゃっていましたが、是非実現していただきたいと思います。よろしくお願いします。
続きまして、英語のスピーキングテストについてお聞きします。
区内の中学校教師として英語を教えてきましたが、英語教員が必ず受ける研修は、今年度、英語スピーキングテストの事業者であるブリティッシュカウンシルでした。全て英語の研修であり、夏休みに3日間、計15時間の悉皆研修だったと記憶しています。英語教師自身は楽しめる研修だったのですが、この学んだ実践を毎日授業をしている目の前の生徒たちにそのまま実践できるかと言えば、そうではありませんでした。かなりレベルが高いというか、現場で教えている英語教育のレベルと乖離しているようにも感じたのが感想です。ここから教師の専門性を発揮するところでありますが、生徒の実情に合わせた授業研究をして、教科指導専門員の先生にも指導していただきながら実践していったのですが、英語スピーキングテストがベネッセからブリティッシュカウンシルに替わったことを聞いて、不安でしかありません。区の認識はどうですか。
◎教育政策課長 夏の研修とは自主的に取り組んだ研修でしょうか。多分、区の研修ではないとは思うんですけれども、ブリティッシュカウンシルに替わるというのが今年の1年生から来年度の3年生も替わっていくんですけれども、事業者が替わっても、やる内容としては、話す力を身に付けさせるということには変わりありませんので、教員研修等を通じて教員の指導力を高めていきたいと考えております。
◆西の原ゆま 委員 ベネッセというのは独自の英語教育の研究所があって、生徒の英語調査であったりだとか、定期的に研究を行いながら、そして区内の英語教員研修にも何回も来ていました。そのベネッセが英語スピーキングテストから撤退して、それに代わる事業者がいるのかと、すごい懐疑的です。今話題になっているブリティッシュカウンシルの事業費は6年間で約210億円であり、ベネッセの7倍です。ベネッセのときの公平性が保てない、テスト自体の検証もないままブリティッシュカウンシルに引き渡されます。今からでも、英語スピーキングテストの中止を求めることを都教育委員会に意見を述べていただきたいと要望しますが、いかがですか。
◎教育長 これは本会議でも御答弁をさせていただきましたけれども、私ども、ああいったスピーキングテストは必要であるという立場に立っております。また、試験自体、東京都が実施しているということでありますけれども、現場でいろいろ言われている不安の部分ですとか、情報が足りないですとか、また今後、今、西の原委員がおっしゃったように、業者が替わって、いろいろな不安な部分もあろうかと思いますけれども、そういった部分については、適宜東京都の方にお伝えをして、是正をしてもらうようにしていきたいと思います。
◆西の原ゆま 委員 私の方からも、生徒からの不安や相談があったときに、常に寄り添えるようにしていただきたいと思います。
私からの質問を終わりにします。ありがとうございました。